関連キーワードが指す3つの意味と、SEOでの正しい活用法
「関連キーワード」という言葉は、実は3つの異なるものを指して使われています。この整理から始めましょう。当社は月間4,500万セッション級メディアの支援現場で、これらの言葉を毎日のように使い分けてきました。この記事では、関連キーワードが指すものの整理と、Googleの画面だけで集める方法、記事の見出しへの変え方までをお伝えします。
関連キーワードとは?Googleでの正式な呼び方
関連キーワードとは、検索した後に検索結果ページへ表示される、別の検索候補のことです。関連ワード、検索関連キーワードといった呼び方もされますが、指しているものは同じになります。
Google側ではどう呼ばれているのでしょうか。検索ヘルプ「Google 検索の結果を絞り込む」では、検索結果を絞り込む手段のひとつとして「他のキーワード」が挙げられています。元の検索キーワードに関連する他のキーワードが、Googleのシステムの認識に基づいて自動的に生成される、と説明されています。
ヘルプが説明しているのは、検索結果を絞り込むための機能というところまでです。当社はここから、SEOのために用意されたものではないと受け止めています。この前提を頭に置いておいてください。
関連キーワードの価値は、出るタイミングにあります。検索結果を一度見た人が、それでも足りずに次に探そうとした言葉だからです。言い換えると、これは「その記事を読んだ後に湧く疑問」の一覧です。自分の記事がどこまで答えられていて、どこから先が残っているのかを教えてくれます。担当者の想像ではなく、実際の検索行動から出てきている点にも価値があります。
SEOの現場で関連キーワードが重視されるのは、検索する人の言葉に近いからです。社内で使い慣れた言い回しではなく、実際に使われている言葉が並びます。
また、Googleの検索ヘルプによると、検索結果の関連性を決めるとき「Google 検索は、検索されたすべての単語に一致するコンテンツを探そうとします」とされており、完全一致だけでなく関連する語も考慮されるとのことです。関連する言葉を記事の中で自然に扱っておく意味は、ここにもあります。
関連キーワードが指す3つの意味
ここが本記事でいちばんお伝えしたい部分です。混乱の原因は、この言葉が指すものが1つではないところにあります。
1. 検索結果下の「他のキーワード」
いちばん一般的なのがこれです。先ほど見た「他のキーワード」が、これにあたります。検索結果ページの下のほうにまとまって出ることが多いので、探すときは一覧を下までたどってみてください。
2. 「他の人はこちらも検索」
もうひとつ、出るきっかけの違う候補があります。検索結果を一度クリックして、また検索結果ページに戻ってきたときに追加されるものです。
ここで先に注意点をお伝えします。「他の人はこちらも検索」は画面に出るラベルとして広まった呼び方で、Googleの検索ヘルプはこの名称を使っていません。同じヘルプページには「他のキーワード」とは別に「関連する検索結果」という項目が置かれ、次のように説明されています。
「ウェブ検索結果をクリックしてから検索結果に戻ると、元の生成内容に、関連する検索結果が追加される場合があります。これらの追加された結果は、クリックしたウェブ検索結果に関連するものです。」(Google 検索の結果を絞り込むより引用。文中の「元の生成内容」は、クリックする前に表示されていた検索結果の一覧を指しています)
公式の説明を探すときは、この「関連する検索結果」という項目を見てください。ただしGoogleが「他の人はこちらも検索」と「関連する検索結果」を同じものだと書いているわけではありません。画面での動き方が一致するので、当社が対応づけて見ているだけです。
Googleが書いているのは「クリックしたページに関連する結果が追加される」というところまでで、誰がどう検索したかまでは触れられていません。当社はこれを、一度ページを開いても足りずに戻ってきた人の言葉として読んでいます。ここは公式の説明を超えた当社の解釈になりますが、自分の記事の答え残しを探す手がかりとしては使いやすいと考えています。
3. キーワード調査ツールが出す関連語
3つ目が、キーワード調査の道具が出す関連語の一覧です。これはGoogleの画面に出るものとは別で、それぞれの道具が独自の方法で集めています。厳密に言えば、これは検索結果ページに表示されるものではありません。同じ「関連キーワード」という名前で呼ばれているだけの、別のものだと考えてください。打ち合わせで話が食い違うときは、たいていここが原因になっています。
3つの意味の比較表
| 種類 | 呼び方 | 出る場所 | 特徴 | 実務での使い分け |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 他のキーワード | 検索結果ページ下部 | Google公式名称。テーマ全体の広がりを示す | テーマの関連性確認 |
| 2 | 他の人はこちらも検索(通称) | 検索結果をクリックして戻った時 | 公式名称なし。クリックしたページに関連する結果が追加 | 記事の答え残し発見 |
| 3 | ツールの関連語 | 各ツールの画面 | ツール独自の収集方法。検索結果ページとは別 | キーワード調査の補助 |
1行目の「他のキーワード」は、Googleの検索ヘルプに出てくる名称です。2行目の「他の人はこちらも検索」にGoogleは名前を付けておらず、動き方が一致する記述を当社が対応づけています。3列目と4列目は、いずれも当社が実務で置いている読み方と使い分けです。
打ち合わせで話がかみ合わないと感じたら、「どの画面のどれを指していますか」と確かめてみてください。指しているものが違うだけで、議論が噛み合わないことは珍しくありません。
3つのうちどれを優先して見るのかもお伝えしておきます。当社が最初に開くのは2つ目です。1つ目がそのテーマ全体の広がりを示すのに対して、2つ目には自分の記事の答え残しが出やすいと考えているからです。
似た言葉との違い:サジェスト・共起語との比較
似た言葉との違いも押さえておきましょう。3つとも「キーワードに関係する言葉」ですが、出てくる場所がまったく違います。
サジェストは、検索窓に文字を入力している途中に出てくる予測候補です。つまり検索の「前」に現れます。対して関連キーワードは、検索した「後」に出てくるものです。この順番の違いが、そのまま集まる言葉の違いになります。
当社が同じテーマで両方を集めてみた範囲では、重なる語はそれほど多くありませんでした。片方だけを見て「もう出そろった」と判断すると、記事の後半が薄くなりがちです。
共起語は、そのテーマについて書かれた文章の中に、一緒に出てきやすい言葉のことを指します。検索の画面ではなく、記事の本文側の話です。たとえば「引っ越し」について書かれた文章には、「見積もり」「梱包」「相場」といった言葉が自然と一緒に登場します。こうした語が共起語にあたります。
関連キーワードが検索する人の行動から生まれるのに対して、共起語は書かれた文章の中身から生まれるものです。生まれてくる場所が違うので、集める手順も別になります。
3つの言葉の違い
| 言葉 | 現れる場所 | タイミング | 記事づくりでの使い道 |
|---|---|---|---|
| サジェスト | 検索窓 | 検索前 | 記事の切り口探し |
| 関連キーワード | 検索結果ページ | 検索後 | 読後の疑問を埋める |
| 共起語 | 記事本文 | 執筆時 | 本文の自然な語彙補強 |
取り違えると、作業の順番そのものが狂ってしまいます。よく見かけるのは、関連キーワードを共起語のように本文へ散らしてしまう例でしょう。関連キーワードは読者が次に探した言葉なので、文中に単語として置いても疑問には答えられません。見出しを立てて答える形にして、はじめて役に立ちます。
Google検索だけで関連キーワードを集める方法
集め方についてです。専用の道具をそろえなくても、Googleの検索画面だけで十分に集められます。やることは単純です。狙っているキーワードで実際に検索し、結果の一覧を下までたどって、候補が出ていないか確かめます。
この作業を挟んでおくと、あとの振り分けで迷わなくなります。印だらけになったなら、その記事はもう十分に書けているという判断材料にもなるでしょう。
集めるときに気をつけたいのが、見える内容が人によって変わる点です。Googleの検索ヘルプでも、検索結果に関係する情報として場所や地域・言語が挙げられています。同じ言葉で調べても、担当者ごとに違うリストができあがることがあります。防ぐには、ログインしていない状態のブラウザで調べる、同じ日にまとめて集める、といった条件をあらかじめ決めておいてください。厳密に同じにはなりませんが、比べられる程度にはそろいます。
集めた関連キーワードの選び方と記事への活かし方
出てきた候補をすべて記事に入れる必要はありません。むしろ、全部を入れようとすると記事の主題がぼやけてしまいます。拾うのは、自分の記事を読んだ人が本当に次に知りたがりそうなものだけで十分です。関係が薄いと感じたものは、迷わず外してください。
迷ったときの見分け方をひとつお伝えします。その言葉を見出しにしたとき、自分の記事の読者が「たしかにそれも知りたかった」と思うかを想像してみてください。読者の顔が浮かばない言葉は、たいてい別のテーマの入口です。仮に20個出てきたとしても、実際に使うのは3つか4つで足ります。数を集めることではなく、選ぶことのほうが仕事の中身になります。
ここからは、集めた言葉の使い道です。当社では、関連キーワードを記事の主題には使いません。主題はメインのキーワードで決まっており、そこを動かすと記事の軸がぶれるからです。関連キーワードが担うのは、その先です。読者が本文を読み終えたあとに湧く疑問を、記事の中で先回りして埋めておきます。この役割だと考えると、置き場所は自然と後半になります。
集めた言葉は、性質によって置き場所を分けます。説明に厚みが要るものは見出しに、一問一答で足りるものはよくある質問に回します。1本の記事に詰め込みすぎると、どの疑問にも中途半端になります。
変換のしかたにもコツがあります。拾った言葉をそのまま見出しに貼りつけないでください。たとえば「関連キーワード ツール」という候補が出てきたとして、見出しを「関連キーワード ツール」にしても意味が通りません。その言葉で調べる人が何を知りたいのかまで踏み込んで、「道具を使わずに集める方法」のような文にして初めて見出しになります。候補は材料であって、見出しそのものではないという点を忘れないでください。
振り分けと同じくらい大事なのが、使わない言葉を決めることです。関連キーワードには、自社が答えるべきではない話題も混ざります。他社との比較を求める言葉や、自社が扱っていない領域の言葉がそれにあたるでしょう。無理に拾うと記事の説得力が落ちるので、最初から外す判断も必要です。
よくある質問
関連キーワードとサジェストの違いは何ですか?
サジェストは検索窓に入力中に出る予測候補で、検索前に現れます。関連キーワードは検索結果ページに表示され、検索後に出るものです。タイミングが異なります。
関連キーワードは記事の主題に使ってもいいですか?
いいえ、主題はメインキーワードで決めます。関連キーワードは読者が記事を読んだ後に湧く疑問を埋めるために使い、見出しやFAQとして後半に配置するのが効果的です。
関連キーワードを集めるのに専用ツールは必要ですか?
必須ではありません。Google検索画面だけでも、検索結果下部の「他のキーワード」や、結果をクリックして戻った際の「他の人はこちらも検索」から収集できます。ツールは補助的に使うとよいでしょう。
関連キーワードをそのまま見出しにしてもいいですか?
そのままでは意味が通らないことが多いです。検索する人の意図を汲み取り、「〜する方法」のような具体的な見出しに変換しましょう。
まとめ:関連キーワードを正しく理解してSEOに活かそう
関連キーワードは、検索した後に出るもので、3つの意味で使われています。記事の主題には使わず、読後の疑問を埋めるために活用しましょう。Google検索だけで簡単に集められ、選ぶことが重要です。正しく理解して、SEOに役立ててください。
参考情報: machibun.co.jp